水が生命の維持に必要不可欠であることは当然しられていますが、どんな性質を持っているか、ということについては意外と知られていないのです。
人間の体というのは60〜70%は水で占められています。
この水は「体液」と呼ばれ、細胞内液と細胞外液に分かれています。
一般的に体液といえば、体内に張り巡らされている血液やリンパ液を連想する方も多いでしょう。
こちらは細胞外液で、体全体の30%程度に過ぎず、意外と多くはありません。
実は体内の水分の70%近くは、60兆にも及ぶ細胞の中に収まっているのです。
つまり、細胞膜という壁に仕切られた細胞の内部はほとんどが水で、この水の中にDNAを格納した細胞核やエネルギー生産を統率するミトコンドリアなどの器官が浮かんでいるんですね。
その意味では、細胞は1つ1つが小さな水袋のようなものであり、私たち人間はこの水袋の集合体であるということが分かってくるでしょう。
この細胞液は、日常生活の中で生じる様々な老廃物によって汚れてしまうことで、細胞内部の諸器官の働きを低下させてしまうため、絶えず新鮮なものに入れ替えていく必要があるのです。
つまり、良い水をとるということは、細胞の内部の水を入れ替えるということです。
古くなった体液はすみやかに排出させ、新しくて質の良い水を補給する、「良い水をたっぷりとる」ことに1つの意味があるのです。
では、どんな水を飲むと良いのでしょうか。
水そのものはゼロキロカロリーですあら、必ずしもそこに栄養素が豊富に含有されているわではありません。
水は栄養=ミネラル補給のために摂取しているという以前に、「生きるために必要」だからこそ体が欲するものだと考えてください。
一般的には塩素で殺菌処理された水道水は安全であると考えられています。
確かに安全かもしれませんし、安定的に水を供給するには管理も必要でしょう。
ですが、「安全である」ということと、「体が欲している」ということの間にも大きなギャップがあるはずです。
また、「この体が欲している水を取る」という部分が免疫力を上げるためには非常に重要なポイントなのですが、これについては、また詳しく解説したいと思います。
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